抗生物質を飲まないと言う選択肢が、菌から世界を救うのか!?
こんにちは。
株式会社UCHIAGEの広報担当です。
最近、抗生物質に関する気になる記事を見つけました。
私たちの生活にも影響があって、面白いと思ったので紹介します。
今回は、かぜを引いたときに抗生物質を使われなくなるというお話です。
かぜを引いたときに、抗生物質が処方されることが多々あります。
しかし、今後は厚生労働省の方針で、かぜを引いたときに抗生物質が処方されにくくなります。
詳細;https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
抗生物質とは?
そもそも抗生物質とは何でしょうか。
抗生物質とは、簡単に言うと菌の増殖を抑える薬です。(静菌作用と殺菌作用の2つがあります。)
抗生物質はいくつかの系統に別れており、系統によって、薬理作用が異なります。
細菌の細胞壁を障害するβラクタム系、タンパク質合成阻害のアミノグリコシド系、テトラサイクリン系、マクロライド系、核酸合成阻害のニューキノロン系などがあります。
いずれも人の体に害が出ないように、細菌の特徴を攻撃するように作られています。(副作用がないわけではありません。)
耐性菌とは?
耐性菌とは、抗菌薬が効きにくい抗原菌のことです。
世界中で、多くの薬剤に耐性を持つ多剤耐性菌の出現が問題となっています。
人間が新しい抗菌薬を開発すると、細菌がこの抗菌薬に対して耐性を獲得すると言うイタチごっこが繰り返されています。
抗生物質を服用する理由とは?
祖父母の時代には、抗生物質は一般的ではありませんでした。
親の時代から、抗生物質が広まり、何かあったら抗生物質を服用する、と言われるようになったそうです。
このあたりから、「風邪を治す」≒「抗生物質を服用する」というイメージがついたのではないでしょうか。
抗生物質には様々な効果がありますが、一般的に2次感染を予防するために、抗生物質が服用されていると考えられています。
なぜ抗生物質を処方しない方針になったのか?
抗生物質の不適正使用による、薬剤耐性菌による感染症拡大が国際的に問題となっています。
1種類の薬剤耐性菌ではなく多剤耐性のため、効く抗生物質の数が限られてしまいます。
また、この遺伝子は伝わって行くため、多剤耐性の遺伝子をもった菌が世界中に増える可能性があります。
このような薬剤耐性菌の危険性が、抗生物質を処方しない方針になった要因の1つとされています。
まとめ
これからの医療は、抗生物質を服用せず、自身が持っている免疫機能を上げる治療にシフトしていくのかもしれません。
今までの当たり前が当たり前でなくなるのは違和感がありますが、時代とともに医療も変わっていくんですね。
かぜで病院に受診しても抗生物質が処方されない日は近そうです。
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